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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.179 risk & benefit

さすがに11月も中旬になりますと、朝晩も冷え込んできております。インフルエンザの流行もぽつぽつと認めているようですが、コラム読者の皆様方におかれましてはワクチンの接種などはもうお済みでしょうか?

厚労省は今年になってもま〜だ“新型”インフルエンザと言っておりますが、次に違ったタイプが出てくるまでは“新型”と言い続けるつもりなのでしょうか?この発想でいけば再婚しない限り妻はいつまでも新型・・・ですね。

いやいや、こんなところで率先して地雷を踏んでしまい自爆する必要はございませんでした(笑)。さて今回はその「ワクチン」について少し語らせていただこうかと思っております。

皆さんもご存じの通り、ワクチンと言うものはインフルエンザのみならず色々な種類があります。乳児期に終生免疫として接種しておいた方が良いもの、衛生面に問題のありそうな場所へ行く前に接種するべきもの、前述の季節性に流行しそうな疾患の罹患予防と重症化防止に行うものなど色々です。

事故を100%起こさない車やバイクがこの世に存在しないように、副作用が全くない薬剤は存在しない事は御存知でしょう。勿論ワクチンにだって同じ事が言えるわけです。ですから薬やワクチンを体内に取り込むことには何らかのrisk(危険度)は当然存在するのです。

私が先日インフルエンザのワクチンを接種したのも、副作用が出てしまう覚悟はそれなりに承知したうえで、ワクチンにおける副作用のriskよりも明らかに効果のbenefit(恩恵・利益)の方が大きいと判断した事によります。

ところが我々は提供する側も享受する側も、理屈ではそのあたりは判っていてもいざ重篤な副作用を1例でも認めると、蜂の巣をつついたような状況へ一変してしまいます。特にこの国のマスコミは・・・。ここ最近私が問題視している大臣レベルの言葉の上げ足取りと全く同じ精神構造ですよね。

こんな事をいつまでも繰り返しているから製薬メーカーは開発に臆病になってしまい新しいものへの開発が滞りますし、厚生省の官僚は何かあった時の責任を問われたくないので、自分の担当任期中は難癖を押しつけて承認しないため、いつまでも新しいものが世に出てこない事態が続くのです。

どのような物・事においてもbenefitとriskは常に表裏一体であり、最終的にはそのバランスで自分自身(出来ない子供は保護者)が選択するかしないかを決定します。たとえどんなに格安でも10回に1回しか無事に辿り着けないようなエアチケットなんて誰も手を出さないはずです。

勿論知り得ていた患者さんにとって不利な情報を、隠ぺいして開示しないなんてことは論外ですが、全てをオープンにしたうえで起こりうる可能性のある事が残念ながら起こってしまった場合、これはもう全くの不慮なアクシデントなわけです。

ですからここで私が声を大にして言いたい事とは、それを昨今のマスコミを中心とした魔女狩りのような事に心血を注ぐ言動は辞めて頂き、ただその残念ながら発生してしまったアクシデントの終焉やフォローアップに、可能な全ての力(人、物、金、etc.)を使うような動きをもっと迅速にするべきだと言いたいのでございます。

お腹の中に存在する切除可能な悪性腫瘍であれば、早くとってしまう事がその患者さんにとって一番のbenefitであると診断した外科医はその信念のもとに手術を決行します。そこにはお腹を開ける事のriskがあり、手術に必要な全身麻酔におけるriskも麻酔科医が背負います。しかしそこで発生する不慮のアクシデントを全て医療側が賠償しなくてはいけないとされたら、おそらくこの世から外科医や麻酔科医はいなくなるでしょう。

ただ患者さんがその医者、病院、手術という選択、etc.に疑問があり、全てをゆだねる事が出来ないのであれば、セカンドオピニオンでもサードオピニオンでも納得がいくまで時間をかければいいわけです。治療を受けない選択肢だって選ぼうと思えば選ぶことはできます。

確実な医療過誤の問題であれば、それはうやむやにしていいものではありません。しかし起こりうるriskの可能性に対しては、疾患が発症することと同じようにある種の運命として従わざるを得ない事もあるはずだと思います。それには医療を提供する側と享受する側の信頼関係がきちんと構築されている事がやはり大前提なのですけど。

患者さんが医者を信頼できない。親や生徒が教師を信頼しようとしていない。国民が政治家を信頼する気も無い。このままだとこの国の行く末にはどんな未来が待ち受けているのでしょうか?

 

学級委員(コーチ)の選出に校長(会社会長)が口を出したからって担任教師(GM)が所轄の文科省で記者会見・・・、開くはずがないでしょうが!開かせてしまった文科省も更にアフォ〜ですが。

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