理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.180

命懸け

さあ泣いても笑っても今年も残すところ1ヵ月になってしまいました。今年ほど天災、災害に悩み苦しんだ年は私の人生においても初めての経験でございました。そんな年の瀬に向かう今日この頃、コラム読者の皆様はお元気にお過ごしでしょうか?

今まではオリンピックの年に流行すると言われていた“マイコプラズマ”が1年早く猛威をふるって皇室御用達にもなっているようです。これからインフルエンザも流行るでしょうし、今年の冬は例年になく要注意でしょう。

さて大阪のダブル選挙。結果に関してはそれほどビックリするものではありませんでした。だって横山ノック氏を平気で知事にする土地柄ですから、こうなったら何でもありでしょう。ただ大阪だけでなく、我が国全体が既成の政党には本当に辟易しているのは事実なのだと思います。

相変わらずオフレコを信じ切って、言って良い事と悪い事の分別もつかずに馬鹿な事を口にする民主党議員と、その上げ足取りに躍起になるマスコミと野党の図式は永遠に変わることがないようですし。

新市長は「日本で一番週刊誌に嫌われている男です!」と自虐ネタで選挙活動をされていましたが、小泉純一郎元総理のお祖父さんだってバッチリ刺青が入っていたそうですし、あんな程度のネガティブキャンペーンで選挙の足を引っ張る事が出来ると件の週刊誌どもは本当に思っていたのでしょうか?

実はとある報道番組で流された映像ですが、橋下氏が市役所前で選挙演説をしたときには殆ど聴衆はいなかったのです。ところが現職市長が市役所の前で演説をしたときは大勢の職員が“仕事を中断して”役所から出て来て演説に耳を傾けていた姿には正直腹を抱えて笑ってしまいました。かなり病んでますね〜〜、大阪市役所。

「大阪都」。あまりピンときませんが、これから数年間は維新の会のお手並み拝見と言ったところですかね。でも京都は“都”がついたうえで“府”と“市”が混在していますが、それは余計なお世話でした。

さて今回は2本立てで参ります。もう1つは福島原発の所長さんの入院の件です。本当にあの3月11日から殆ど不眠不休に近いような状態で現場の指揮をとっていらっしゃったのだと思うのですが、そのストレスたるや筆舌に尽くしがたいものであったと思います。

隔靴掻痒の「菅」もとい、感のある政府や東電本部からの指令に、はらわたが煮えくりかえるような思いもきっと幾度もされたに違いありません。勿論ご本人を直接は存じませんが、人望もあり部下からの信頼も非常にある方のように聞いております。ご本人のコメントにあるように、まさに“断腸の思い”で職場を離れられたことと思います。

健診で御病気が発見され直ちに入院されたことから、恐らく何かの悪性腫瘍が見つかったのではないかと 私自身は“妄想”しますが・・・。会社側は「被爆線量とは関係ない」とか、「個人情報で病名は発表できない」とか、相変わらず三流マスコミから余計な事を掻き立てられる事を必死で避けているようですが、個人的には1日も早く回復される事を祈るばかりです。

あの所長さんの給与が一体どれだけなのかは知る由もありません。ただ私は今の東電全社員の中で、彼が1番の高給取りであってほしいと勝手に願うのですが決してそんなことはないのでしょう。しかしそれだけのお仕事をこの3月からずっと続けてこられているのは誰が見たって明らかではないでしょうか。

まさに命懸けの仕事です。それは現在も原発跡地で作業を続けていらっしゃるスタッフの方々全員にも言える事です。2009年に亡くなった忌野清志郎さんがカバーアルバムで歌っていた「サマータイム・ブルース」という歌詞を皆さん検索(RCサクセション サマータイムブルース 歌詞)してみてください。すぐにでも東電の社歌にしてもらいたい!そんな歌です。

これは1988年8月6日に発売予定だったアルバムなのですが、発売元の親会社である東芝が『原発を作る会社』なもんで、しっかりと上からの圧力で発売中止にさせられた経緯(結局他のレーベルから同年8月15日に発売されましたが)があります。

先日の選挙戦では「独裁」という言葉がキーワードになっていましたが、石原都知事は「独断」だと言い換えていました。確かにトップに立つ人間にはいつかどこかで最終的に“独”自の決“断”を強いられる場面は必ずあります。それも職を辞する覚悟や福島の所長さんのように命を懸ける覚悟が必要な場合もあるわけです。

あの橋下さんには選挙中もかなりのSPがついていたようですが、確かに既得権益にしがみついて甘い汁を貪り続ける輩にとっては、殺してしまいたいくらい憎まれる事も冗談でなく事実のようです。かなりの誹謗中傷や殺人予告に至るようなメールなど、延いては家族にまで生命の危険が及ぶ可能性すらあるでしょうから、生半可な覚悟で立候補なんて出来るものではありません。まさに命懸けでしょう。

今年世界中の人に惜しまれつつ亡くなった元アップル社CEOのスティーブ・ジョブズ氏の言葉に——「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」。それに対する答えが“NO”の日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要があるなと、そう悟るわけです——といったものがあります。 まさに彼も命懸けで毎日をアップルのために捧げていたのでしょう。

命を懸けるに値する仕事に就ける事。ある意味それは最高に幸せなことの1つなのかもしれません。

 

 私にとって“独断”を家庭に持ち込むことこそが命懸けであります・・・。

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