理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.357

闇営業

DRkobayashi1
6月も中旬となれば関東地方も例年のように梅雨入りし、ものの見事な梅雨寒の日もありますと寒暖差で体調を崩す方も多く認められております。そんな中でもコラム読者の皆様に於かれましてはその後もお変わりなくお過ごしの事と存じます。

先日よりマスコミを賑わせております『闇営業』という言葉が今回のコラムのテーマでございます。この言葉は芸能事務所に所属しているタレントさんや芸人さんが、事務所を通さないで仕事を受けて、いくばくかのギャランティを自身で得る事をさす隠語のようであります。

一般的な言葉で言えば副業とかアルバイトという事になるのでしょうが、芸能事務所というところは言ってみれば芸者の置屋さんですから、お座敷(=お仕事)は必ずそこを通したものしか行ってはいけませんよ!という事になっているわけです。

その取り決めがきちんとなされていないと、チョッとした売れっ子になっていきなり個人事業主みたいに勝手に働かれてしまっては、その人をそこまで育て上げてマネージメントしていた置屋(プロダクション)に収益が入ってこないことになりますから、これはもう絶対に揉めるはずです。

そこで今回は吉本興業さんの芸人さんが中心になってやり玉に挙がっていましたが、その闇営業をプロデュースしたとされる張本人のみ会社側から契約解除を言い渡され、その他の人達は厳重注意となったと報道されています。

今回特に問題にされたのは、その闇営業が反社会的な犯罪グループの宴会で行われてしまった事が重要視されているようで、以前は当時芸能界の寵児であったS田S助氏もそのような人達との交際が表出することで、芸能界を引退に追いやられてしまった事は皆さんも記憶にあると思われます。

そもそも我が国においては、その昔から全国各地で色々な興行が執り行われるにあたり、今で言うところのプロモーター業を執り行っていたのは、その地元のこれまた今で言う反社会的勢力の構成員の皆様が取り仕切っておられたという紛れもない歴史がございます。

それが良かったのか悪かったのかはここでは言及致しませんが、まあ言ってみれば“蛇の道は蛇”的なバランスで、芸能と興業が成り立っていた部分もその昔は大きかったのではないでしょうか。

だって今回の親会社の名前こそ吉本『興業』ですから、その昔をたどればそれはそれで・・・、という事になりはしませんかね。まあだからこそ、そういった反社会的勢力の方々とのつながりを無くして、クリーンにするアピールを必死でされているのでしょうけど。

でもその会社に所属している(とされる)女性芸人の方がいみじくもテレビで発言していましたが、そもそもこの会社との間に雇用契約のようなものはなく、契約書にサインなんてしたことがないと言っていたのです。

であれば先程の今回の闇営業の首謀者は契約解除にしたと会社側は発表していたと思いますが、それはどういったことになるのでしょうか?今のご時世において雇用契約書が存在せずに、会社組織のようなものは成り立つのかどうか魔訶不思議であります。

それこそ反社会的勢力の中でも半グレ集団と言われる方々ではなく、昔ながらの“組”の方々なんて、事あるごとに血判状であったり、盃を交わす公式の集会があったり、それなりの契約関係をキッチリと結ばれていらっしゃるように聞きますので、そんなところで言うとこの吉本興業さんは“超”ブラックな会社となってしまうのではないでしょうか?

しかしそれらの問題点を正面からきちんと報道したり、改善を促したりするテレビ局やテレビ番組は未だかつてどこにも存在していません。

それはどうしてなのか?

もしもそんなことをして、吉本興業さんの逆鱗に触れてしまい「オタクの局にはうちのタレントを一切出しません!!」と言われてしまったら、我が国のテレビ局は本当に情けないことに、多くの番組が作れないという事態に陥ってしまいますので、そこには絶対に手を出せない構図となってしまっているのです。

ドラマやバラエティー番組は勿論の事、ニュース番組にだってコメンテーターや場合によってはMCにも起用していることも十分あります。スポーツ番組でもその試合のゲスト解説や、それらの試合結果をまとめた番組のMCにも起用されているのはよくご存知ですよね。

つまり我が国のテレビというメディアは、『吉本興業』さんと『ジャニーズ事務所』さんに忖度をしないで経営を続けることは不可能なマスコミなのであるということを、今後我々はどう思ってこれから向き合っていくべきなのか、少し考えさせられたような令和元年の梅雨真っただ中というところでした。

 

 

そんなことを偉そうに言いながらも、発売当初から我々が開発に関与しているシャンプーのCMに出演してくれていた芸人さんがこの度はやり玉に挙がっております。今回もまた“オフホワイト”は無理でも“ライトグレー”あたりに落とし込んで、適当なところで鎮火して頂きたいと思ってはおりますが・・・(汗)。

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