理事長の呟き
〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜
Vol.294
先日まで除湿器をフル回転させていたのに、あっという間に加湿器が必要な陽気に様変わりしてしまいました。朝晩には少し肌寒さも感じられ、我が家のワンコのお散歩にとりましてはベストシーズンとなっております。そんな秋真っただ中ですが、コラム読者の皆様方に於かれましてはお変わりなくお元気にお過ごしのことと存じます。
今年のノーベル文学賞に『ボブ・ディラン氏が受賞!』のニュースには正直かなりの衝撃がございました。まあ彼はシンガーソングライターですから当然作詞もされております。何回か前の文学賞に詩人の方が受賞されていたようでしたから、作詞家が受賞をされてもそれはそれで騒ぎ立てるほどの事でもないのかもしれません。
今のところノーベル財団が彼と連絡が取れないと騒いでいるようですが、ひょっとして表彰式当日にドタキャンの受賞辞退なんてことをやってくれたら、これまた世界中が大騒ぎになってしまい、これはこれで彼はきっと一部の人達からは英雄視されるのでしょう。
しかし年々あれだけ世界中で村上春樹氏が本命視されればされるほど、益々ノーベル財団は意固地になってしまい、そんな世間の思惑通りには絶対に賞を出してなんかやるものか的な構図となっているのではないかとゲスの勘繰りその1。
小池劇場の第一楽章ともいえる豊洲の問題ですが、彼女もチョッと自民党都連にお灸をすえてやりましょうとコブシを挙げてみたら、思わぬ他色々なものが暴露されすぎてしまいそのコブシを下ろすタイミングがつかめない事態に陥っておられるように見えます。
そもそもこれからの世の中にこれほど大きな市場が本当に必要なのでしょうか?イオンのような大手販売店は生産者から直接買い付けて販売するようなネットワークを構築しつつあるわけですから、農協や漁協といったあたりの存在意義もここは小泉進次郎氏にぶった切ってもらう必要がありそうです。
それと豊洲が危険、危険とマスコミは騒ぎ立てますが、現在の築地の衛生状況ときちんと精査をして比較をしたら、ひょっとしたら「オイオイこれじゃ~豊洲の方がまだましだぜ」といったような調査結果が出たりはしませんかねというゲスの勘繰りその2。
その第二楽章ともいえる東京オリンピック問題であります。これまでのもの、これからのもの、この先のこと、あと4年間まあ平穏無事に事が進んでいくとは到底思えません。そこで今現在特にやり玉に挙がっているボート競技場の変更問題ですが、変更先が仙台になってしまうという件はいくらなんでも・・・、と思ってしまうのは私だけでしょうか。
一応ネーミングとしても「東京オリンピック」ですから、せいぜい埼玉、千葉、神奈川の一部までが許容範囲内のように思われます。その埼玉あたりに適当な場所がありそうなのにもかかわらず頑なにそちらを強くアピールしないのは、「ちょっと視察に行ってきたけどやっぱ仙台は無理だよね~~~、じゃっ仕方がないから当初の案の東京湾で・・・」に落ち着かせるための仙台当て馬作戦ではというゲスの勘繰りその3。
いよいよ近づいてきましたアメリカの大統領選挙でありますが、一時は日本の首相がコロコロ変わって世界の笑いものになっておりましたが、この2人はどちらがなっても当面は国内外から色々なバッシングを浴びせられてしまうのではないでしょうか。
大統領選恒例のテレビ討論もアメリカ史上最低最悪と自国のマスコミから酷評される始末ですが、政治の討論というよりも個人的な人格の揚げ足取り合戦でしかありません。まあ日本の国会も政策論争というよりも相手側の提案をけなして否定して到底受け入れられないと喚き散らすだけで、対案をぶつけてきちんとお互いが精査し合うような討論は相変わらず出来ておりません。くだらないヤジも何ら変わっておりませんし・・・。
でも今回本当にトランプ氏が大統領になってしまうと、恐らくはアメリカ国内は当分の間は大混乱に陥るでしょうから、むしろそこを狙ってソ連や中国あたりが水面下で情報のリークやハッキングによる操作を行って、今こそアメリカを混乱に陥れようとしているのではないかというゲスの勘繰りその4.
そんな様々なゲスの勘繰りに秋の夜長が更けていく2016年の10月中旬でございます!
その10月14日に当院の名誉院長であり、私が所属をしておりますNPO法人FML (Future Medical Laboratory)の理事長であられます武田克之先生(89歳)が逝去されました。突然の訃報に私自身は正直愕然としております。
武田先生は皮膚科学主任教授、医学部長、付属病院長、学長という徳島大学のフルコースを歴任された我が国の皮膚医学の重鎮であり、これまでの我が国における髪の毛の臨床医学を牽引してこられた大先生でいらっしゃいます。
私は18年前にずぶずぶの精神科領域から畑違いの頭髪医療にかかわらせていただくようになったのでございますが、ほどなくして武田先生にご挨拶をさせて頂く機会を得ることが出来ました。
その日の事は今でも鮮明に覚えておりますが、そのような大先生に畑違いの精神科医が頭髪医療をご一緒させて頂けるものなか恐る恐る自己紹介を致しましたところ、先生は満面の笑みで手を差し伸べて来られ「いやぁ~~~~、本当のところ髪の診療は常々精神科の先生にしてもらった方がええと思っておったんですわ~~~」と。(爆)
この寛容さと申しましょうか、懐の深さに心底感動すら覚えまして、これまで御一緒にAGAの医療に携わらせて頂いていたのでございます。本当に我々のグループの大きな支柱を失ってしまった虚無感は計り知れませんが、先生の教えを胸にこれからも日々の臨床に精進していく所存でございます。
これからは遠い空の上から俯瞰するべく我々を見守っていて下さい。これまでのご指導に深謝致しますと共に心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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