『2023年度スタート』

東京では満開の桜のタイミングに菜種梅雨のような長雨で、皆さん待ちに待ったコロナ禍明けの花見が出来なかった方も多かったのではないでしょうか。ここのところ桜は開花時期からして入学式ではなく卒業式の花というイメージになりつつあります。いよいよ2023年度もスタートいたしましたが、コラム読者の皆様方に於かれましてはお変わりなく御清祥のこと存じます。

岸田首相はG7の議長をする前に、何が何でもウクライナの地に足を踏み入れたかったようで、インドから戻るふりをしてゼレンスキー大統領と面会をして、満面の笑みでご当地広島の“必勝”しゃもじを手渡して失笑を買ってしまいました。さてその御子息ですけどウクライナでも街中に出向いて写真を撮影して、閣僚の皆様へのお土産を買うために走り回っていたのでしょうか？週刊新潮さん教えてください。

その岸田さんが「異次元の少子化対策」と銘打って、しゃかりきになってプランを次々に打ち出しておられます。でもそれらを見聞きしていると、なんだかもうなりふり構わずに思いついたことは何でもやってしまえ的な感じが強くて、それだけのことをすれば出生率が確実にどれだけ上がる試算なのかとか、逆にどれだけ上げるためにはこれこれが必要とかいう具体的で客観的な指針のようなものが曖昧のままで突っ走っているようにしか見えません。

子供が生まれたらこれだけ手厚くサポートしますと言ったところで、そもそも子供を産むためには基本的には『結婚』をしない事には大手を振って出産にはたどり着けないわけです。つまり出生率の前に1990年代後半から急増している“生涯未婚率”をどれだけ減らすことが出来るかの方が先だと思うのですけど如何でしょう？

そして結婚をしても3組に1組は離婚をする今の世の中に於いて、シングルマザー（ファーザーの方が少ないと思いますので・・・）の子育て支援を改善しないと、そもそも結婚する気にもなれないのではないでしょうか。あるいは究極結婚をしなくても子供を産んで育てる“未婚”のシングルマザー（未婚で産ませて育てるファーザーはどう考えても少なそうです・・・）を国としてその親子をどうサポートするかをもっと検討するべきではないかと思うのです。結婚なんてしたくないけど、自分の子供は欲しいと思っている女性は意外と多いのかもしれませんよ。

その生まれて来てくれるべき子供たちがどんどん減って、野球に勤しむ子供が少なくなってしまえば、今回のようなWBCでの活躍する日本人選手の姿は見られなくなってしまうわけです。まあ野球だけでなくワールドカップで言えば、昨年のサッカーや今年のラグビーも競技人口が減ってしまうと、あの大谷君のようなスーパースターの輩出も困難を極めてしまいますが、スーパースターどころかそもそも人口減少とは国の存続が怪しくなるわけで・・・。

そのWBCでしたが、スケジュールはアメリカの言いなりで、お金を出しているスポンサーは日本の企業ばかりで、それでも劇的な最終回で世界一になりました侍ジャパンでございました。シャンパンファイトもそこそこに休む間もなく帰国の途に就いた疲労困憊の選手たちを、岸田首相はなぜわざわざ帰国直後に首相官邸に呼びつけてマスコミの前でこれまた満面の笑みを披露しなければならないのか意味がわかりません。自分だってウクライナから帰国したばかりで疲れているけど頑張っているのだと言いたかったのか？

こんな岸田さんなのですが、これでどうして支持率が下がって行かないのかは、やはり野党が本当にどうしようもないからだとしか思えません。国会に出ないことに関して、結局民意に問われることなく在籍議員の一方的な決めつけのみで除名されたガーシー氏ですが、当院しても某大臣の足を引っ張りたいだけであんな不毛な議論を続けているようなら、このようなくだらない国会議員よりも当院しないガーシー氏の方がましかもしれません。

約3年というコロナ禍のトンネルからやっと抜け出すことが出来て、立ち止まるのみならず、大きく失われた部分も沢山あるこの期間をどう取り戻せばよいのか、異常とも思われるプーチン率いるロシアの今後の動きを平和的に止めるにはどのようにしたら落としどころを見つけることが出来るのか、世界中に問題は山積したままで2023年度はスタートしてしまいました。

WBCでベストナインにも選出され今シーズンから大リーグのレッドソックスでの活躍が期待される吉田正尚選手ですが、観戦中に嫁が突然「私は吉田選手の顔が好み」と言い出して、「そんなの初めて聞いた！」と絶叫する娘と、付き合い始めてからで言うと約30年も経って「今更そんなことを言われても」と絶句する夫でしたが、取り敢えずは家庭で出来る歯のホワイトニングだけでもと思いスタートさせて頂きました・・・。