理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.281

禁断の扉

小林一広

早いもので今日から2016年の新年度になります。本日より新たな環境(生活環境、職場環境、etc.)でスタートをされる方も多いのではないでしょうか。一方でこれまでと同じ環境で更なる1UPを目指す方にとられましても、勿論気が引き締まるであろう4月1日でございます。そんな年度初めにコラム読者の皆様方に於かれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます。

さて今回のコラムでは遂に禁断の扉を御開帳させて頂きます。これについて語ってしまうと、「きっとお前にも脛に傷があるからだろ~~~」と決めつけられそうで、このコラムでは核心にまでは敢えて触れてこなかった話題。それは最近のあまりにも偏ったマスコミ報道にいよいよ黙っていることが出来なくなった“不倫報道”であります。

大騒動の始まりはベッキーさんとゲスのミュージシャン君あたりから、次いで育休希望だったはずの軟派衆議院議員になり、その後大物落語家が“いらっしゃ~い”と登場し、とあるグループのボーカルさんが30歳年下との“浪漫飛行”がばれてしまったり、そして「五体不満足」でも5人との不貞は可能にて「そこは大満足!」と自らあっさりと事実を認めたり、まあとにかくとどまることを知らない不倫報道のオンパレードです。

私と致しましても、その昔の誰かさん(あっ、この度は第2子ご出産誠におめでとうございます)のように「不倫は文化だ!」とは申しませんし、「不倫を正当化しろ!」「不倫を認めろ!」と声高に世間様に問う気概も甲斐性も一切ございません。良いか悪いかと問われれば、「そりゃ~よろしくはないでしょう」ともちろん返答します。しかしそれにしても最近のマスコミはちょっと騒ぎすぎだとは思われませんか皆さん。

そもそも不倫なんてものは当事者同士の問題であり、人を殺したり、家に火をつけたり(まあ不倫の成れの果てにそこまで発展することはあるにはありますが・・・)、駅や空港を爆破するような大犯罪をしているわけではありませんよね。

であれば多くのマスコミがこぞって大キャンペーンを展開するような報道をし続ける意味が本当によくわからないのであります。当人同士にしかわからない諸問題を野次馬根性と偽善的立場で寄って集って暴き立て、これで何かこの国が少しでも良くなっていくことでもあるのか!と言いたくなってしまい、遂に今回のコラムネタとさせていただいた次第でございます。

であればそんな報道をする側の皆さん方は、全員清廉潔白で聖人君子のような生活をなさっておられるのか?たぶんそんなことはないと思いますね~~~。恐らく彼らに言わせれば、「マスコミにバレてしまうようなわきの甘さが悪いのであって、我々は他人様のそこのところを事実として白日の下に晒す(報道する)のが仕事だから」というのでしょうきっと。

確かにその分野を追及する担当もあるにはあるでしょうが、今は何やら全てのマスコミ関係者が他人様のあら捜し(不倫でなければ国会審議中の居眠りや失言、経歴詐称の暴露もまあその範疇ですよね)に東奔西走している状況に、今の我が国において何かこう料簡の狭さというか余裕のなさを痛切に感じてしまうのであります。

前回のコラムでも少し触れましたが、大阪の中学校の校長先生(昨年度をもって早期退職なさったそうで・・・)が生徒に対して「女性は子供を2人以上生むことが大事・・・」と講話したことが問題視されておりましたが、その後思っていたほど大炎上はしていないようであります。

しかし生物学的というか常識的に考えても1組のペアから2人(匹、羽、頭、etc.)以上の子孫が生まれなければその種はいつか必ずや淘汰されるわけです。つまり上記の「そこだけ」を取り上げれば我が国を存続させるためには彼の言っていることは大正解なのであります。

となると『日本人』という固有種は、今の出生率で考えれば明らかに『絶滅危惧種』ですよ。すぐにでもワシントン条約にリストアップされるべき種なのでございます(笑)。ですからその出生率を少しでも2.0を超えさせるためには、彼の言った「そこだけ」の部分を取り上げて猛烈に批判した人達の理由(産みたくても産めない人もいる、産まない選択権もある、現代社会における女性蔑視だ、etc.)がある以上、もうこれはシングルマザーをもっともっと容認していかない限り人口は衰退し続けることになりはしませんでしょうか?

勿論100%が「不倫=シングルマザー」となるわけではありませんが、その可能性は十分にあるわけですから、つまるところ日本存続のカギは「保育園落ちた日本死ね!!!」のブログに帰結してしまうというわけであります。

つまりシングルマザーとなったプロセスはどうあれ、彼女達の子育てを充実していくこと(=保育施設が充実となればシングルではない家庭でも子供を育てやすくなり出生率が上がるはず)で少子化は改善できる事になります。

そういえばシングルマザーはいますがシングルファーザーはあまり聞いたことがありませんよね。その昔『クレイマー、クレイマー』なるアカデミー作品賞をとった映画もありましたけれど、そちらとなるとかなり厳しい環境下におかれるのでしょうが、これも保育施設の充実によりシングルファーザーが増える可能性もあるのかも・・・(苦笑)。

最後にまとめますと、他人様のヘソから下のことなんてそんなに気にして騒ぎ立てなくてもいいじゃないか!という事と、不倫の結果引き起こされる可能性のあることに国や国民(世間様)がきちんと偏見を持たずに将来的なことを含めた対応が出来れば、少なくとも今の人口減少に歯止めがかかる!延いては日本国がちゃんと存続できる!と言いたいだけなのであります。

 

 

くどいようで申し訳ございませんが、私は不倫を肯定も推奨も容認も希望もしているわけではございません!そこのところは十分お間違えの無いよう宜しくお願い致します。さもなければ国どころか私自身の“家庭内”での存続が不可能となりますので・・・。

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