理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.243

セミナー開催

小林一広

今年の夏は全国各地で記録的な豪雨に見舞われ、非常に大きな災害を被ってしまったところも多数ございました。被災地の皆様におかれましては心よりお見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復興をお祈り致しております。

このコラムも1回分夏休みを頂戴しまして1ヶ月ぶりの更新となりましたが、読者の皆様方はそんな不安定な天候の夏をその後もお変わりなくお過ごしになられましたでしょうか?

さてこの度、8月25日帝国ホテルに於きまして、日本経済新聞社主催 日経健康セミナー21「男性の価値を上げるメンズヘルス医療とは」と題しましての市民公開講座を開催させて頂きました。当日は若干の雨模様の心配もありましたが平日の夕刻にもかかわらず、ほぼ男性だけによる満席の御来場者に主催者の日経新聞側もびっくりされていたようです。

総合司会を辻よしなり氏にご担当頂き、第1部では順天堂大学医学部泌尿器科学 堀江 重郎教授に「30代から考える男性更年期とがん予防」、東京女子医科大学皮膚科学 川島 眞教授に「“見た目年齢”が決める男の価値」、不肖私が「髪の先から心の中まで~薄毛治療の最前線~」と題しましての講演を行いました。

そして第2部といたしましては、ゲストコメンテーターにテリー伊藤氏をお迎えし、「これからの“男性力”を考える~働きざかりの男性が気をつけたいこと~」と題しましてのパネルディスカッションを行い、ユーモアあり、笑いあり、医学的見識ありのあっという間の1時間40分でございました。

少子高齢化が我が国に於いて今後益々深刻な問題となっている中で、まさに自分を含めました今現在におけます中高年の“オッサン”達が、より健康で、よりはつらつとした生活を送っていけることがいかに大切であるかを改めて痛感いたしました。

と同時にこれだけの方々がご興味と言いますか、関心を持たれてご来場されたということは、皆さん「何かしなくてはいけない・・・」、「何とかしたいのだけれど・・・」という気持ちを持たれていらっしゃるものだと思いますし、それではどこでどうしたら良いのか暗中模索の状態でいらっしゃるのかもしれません。

そのためには『男性ホルモン(テストステロン)』は加齢に対する今後の男性医学において、非常に大きなキーワードとなっていくものだと確信しておりますし、私たちの新クリニックではその部分を1つの大きな柱とした医療を展開させて参ります。

パネルディスカッションの〆に「“男性力”とは具体的にどういった事なのか?」という質問が出まして、そこでテリーさんが「優しさだと思う」とおっしゃいました。つまり男が男としての気概と自信をちゃんと持ち合わせていれば、色々なところに目を向ける余裕もあり、それらに対して気を付けることが出来るはずである。そうすることで家族に対しても、友人に対しても、同僚や後輩に対しても、赤の他人に対してまでも優しく対応が出来るようになるはずだと。

自信を失い、不安に苛まれ、ささくれ立った心では、ちょっとしたことにイライラしたり、不必要に怒ってみたり、何でもない事に動揺したりそんな状態の中高年だらけでは日本の行く末も楽観視できるはずがないわけです。まさにチャンドラーの小説に出て来るマーロウではありませんが、「男はタフでなければ生きていけない、しかし優しくなければ生きる資格はない」というセリフそのままではありませんか!!

パネルディスカッション

私個人といたしましても今回のセミナーでは非常に貴重な経験をさせて頂きましたし、これらを新クリニックに於きまして今後の診療に生かしていけたらと改めまして心に誓った次第でございます。

それからセミナーの開催と時をほぼ同じくしまして、8月27日に幻冬舎さんから

「病はから~老けない体と心の作り方~」

というタイトルの拙著を出版することが出来ました。この“ケ”には髪の毛の“毛”と気配がするの“気”の2つの意味が込められております。

男性に特化したアンチエイジング医療について精神科医の視点でまとめさせて頂いた内容となっておりますので、書店で手に取られる機会(いきなりアマゾンにご注文でもOKですが)とお時間がございましたら是非ともご一読いただき、このコラム宛にご意見ご感想などを頂けますと幸いに存じます。

 

 

夢の印税生活などといった大それたことは決して目論んではおりませんから~~~(笑)

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