理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.239

さらば、新宿

kobayashiDR


数日間で1ヶ月分どころか、例年における梅雨のシーズン分の雨が降ってしまうようなところも全国各地に発生しておりました。やはりどう考えてもここ数年の天候からは、異常気象と言わざるを得ない状況が年間を通じて続いておりますがコラム読者の皆様方はお元気にお過ごしでしょうか?

いよいよサッカーのワールドカップも始まりました。興味のない人にとってはどうってことないわけですが、暫くは寝不足や不規則な生活を強いられる方々も少なくないと思います。第一戦はものの見事に黒星スタートとなりましたが、果たして日本はグループリーグを突破できるのでしょうか?

そして城西クリニックは本日をもちまして15年間の診療に幕を下ろし、6月20日より東京丸の内(実質的には八重洲口側ですが)に『メンズヘルスクリニック東京』として新たな一歩を踏み出すこととなります。

1999年7月この西新宿の地に開院をし、2003年に同じ西新宿での移転を致しました。そこから11年となるわけでございますが、本当にアッと言う間の15年でありました。当たり前ですが、私も今より15歳若かったわけですが、最近では確かに体の節々にガタが来つつあることは実感し始めております。

それでも医療に対する気持ちには何の衰えも感じていないという事は果たして良い事なのでしょうか、それとも進歩が無いという意味では悪い事なのでしょうか?正直15年前はAGAなどと言う単語は全く市民権を得ておらず、アンチエイジングというキーワードが認知され始めているような時代でした。

そのような医療に果たして精神科医がどのようにかかわって(立ち向かって)行けばよいのか、全くの暗中模索状態であったことは間違いありません。周囲の諸先輩や同僚の精神科医からも「あいつは一体何を始めるつもりなんだ?」と思われ(今でも思っている方も少なくないと思いますが・・・)ておりました。ハイ!

もちろん精神科医たった1人でアンチエイジング医療に対応していくことはまず不可能ですから、当時このクリニックの立ち上げから運営に一緒に汗をかいた他科の先生方や多くのスタッフあってこそとは重々承知はしております。

そして残念ながら様々な理由から初志貫徹とはいかず、道半ばで袂を分かつ事となった仲間もいて、またそれ故に新しい御縁がありその出会いから今を一緒に頑張ってくれている仲間もクリニックには現在も大勢いてくれています。

医療は日進月歩で発達するものですから、それであればこそクリニックとは“生き物”であり新陳代謝は不可欠だと思っております。この度の移転に伴うクリニック名の変更等につきましては、せっかく15年かけて認知された名前を変えてしまうのは如何なものかといった意見も確かにございました。

それでもここはまた“ゼロから出直す”位の心づもりでないと、今までの実績の上に胡坐をかくような気持ちでいては、更なる大きな前進は不可能ではないかと思う気持ちの方が断然大きかった事が今回のクリニック名変更に至る理由です。思い切っての新陳代謝と言えるかもしれません。

もちろん場末の一クリニックで出来ることは限られておりますから、診療連携といたしましては東京女子医科大学皮膚科、順天堂大学泌尿器科、聖マリアンナ医科大学および日本医科大学の形成外科の各教室の先生方とはこれまで以上により一層の御指導、御鞭撻を賜りながら、我が国に於いて類を見ない『男性のアンチエイジング医療』の完成形に向けて邁進していく所存でございます。

ところで皆さんは「我が国のJリーグで最年長現役選手は誰でしょう?」と質問をすれば、恐らく殆どの人は「三浦和良選手、キングカズ、etc.」と回答されるでしょう。では2番目に年長は?と聞かれて正解を答えられる方はかなりサッカー事情に詳しい方でないと名前は出ないかもしれません。

答えは現在東京ヴェルディに所属している“永井秀樹”選手です。どうでしょう?ご存知でした?何故唐突にそのような話になるのかと申しますと、先日某月刊誌(GOETHE 7月号まだ絶賛発売中かも?)でこの方と対談をさせて頂く機会があったのでございます。

彼は現在43歳で現役の選手です。しかしJ2のヴェルディといえども、常にレギュラーで出場と言うわけにはいかず、今のところは控えに甘んじる場面も多いようです。しかし試合や練習の合間を縫って、現在は早稲田大学の大学院でスポーツマネージメント学の勉強をされていたり、試合中はゲーム全体をとらえるようにと心掛けていたりと、お話を聞けばこれはただの1フィールドプレーヤーではございません。

そこで今この年齢でフィールドに立った時に一番重要だと思う事は「ゲーム全体を “俯瞰”する力である」と言われたのであります。まさに私自身クリニックを運営、管理する者として、これは非常に大切なkeywordの1つであることに気付かされました。

ましてや新天地ではスペース的にも広くなり、扱う診療科目も増え、多くの先生方やスタッフとコミュニケーションを取りながら、患者さんにとって一番のクリニックにしていかねばならないわけですから、俯瞰力なしには成り立つはずがありません。

これから当面はこの“俯瞰力”に磨きをかけつつ、精神科医としての軸をぶらすことなく、『メンズヘルスクリニック東京』と共に歩んで行きたいと思っておりますので、皆様何卒よろしくお願い申し上げます。また最後となりましたが「城西クリニック」での15年間誠にありがとうございました。東京駅でお会い致しましょう!
家庭内で俯瞰力を発揮すると「えっ何、その上から目線は・・・!」となってしまいかねませんので、別の意味で細心の注意は必要不可欠です(泣)

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