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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.220 性善説

kobayashiDR


いや~~~~~、今更ながらに今年の夏は本当にお暑うございました!!異常とも思われる降雨量の地域もあったり、気温日本一を新たに奪取したところがあったりと、確実に夏の気候が変わってきていることをまざまざと実感させられました。

前回は夏休みを頂きましたので1ヶ月ぶりのコラムとなりますが、1回抜けたことが全く実感できないくらいアッという間の8月でございました。さすがに9月ともなりますと朝晩の空気には秋の訪れも感じ始めてはおりますが、日中はまだまだ残暑厳しい日差しの中、コラム読者の皆様方はこの酷暑の夏を無事に乗り切られましたでしょうか?

この天候との関係がどれだけあるのかわかりませんが、今年は風疹が異常に流行して、そのあとには手足口病も例年にないほど発症しております。このコラムでもずいぶん前に申し上げましたが、我が国でも近いうちにきっとマラリアが発症するのも時間の問題かと・・・。

さて最近の医療界の大きな話題と言えば、某製薬メーカーの降圧剤の研究データのねつ造事件であります。何故これがこれだけ大きく取り上げられるのかと言えば、まずこの薬の市場がかなり大きい事(国内で年間1000億円以上の売り上げがあるそうですな)があります。

またこれに掲載されると業界的には“箔”がつくとされる著名な医学雑誌にこの研究論文が掲載された。このメーカーからはこの件に関係している大学に巨額の研究費が支払われている。といったことがあったために妬みやっかみも一緒となってかこれだけ大きく取り上げられてしまったもの思われます。

これが市場規模の小さい精神科の薬で、立派な雑誌に掲載された論文もなく、少額の研究費の支払いならばこれほどマスコミも大騒ぎはしなかったし、厚労省もこれほど大きくは動かなかったのではないか?と思ってしまいますがどうでしょうか・・・。

ここで忘れてはいけない事なのですが、この薬はあくまでも“降圧剤”であり高血圧の人への治療薬です。今回ねつ造云々で問題になっているのは降圧剤としての問題ではなく、降圧効果以外にも「脳卒中や狭心症の発症も抑える効果がある」とした部分の問題なのであります。つまり高血圧の治療薬としては特別大きな問題はなくて、オプションの部分の過大評価が如何なものか!というお話なのです。

誤解を恐れずに言えば、「車としての基本性能は全く問題ないのだけれども、革張りのシートが偽物くさいとか、ボディーのデザイナーが別人だったといったレベルの事をこれだけ大騒ぎしている」というとお前はなんてバカなことを言うのか!とお叱りを受けるのでしょうかね?

これまでのマスコミ報道によると、データを主に解析したのが某大学の講師の肩書であったものの実はこの製薬メーカーの元社員であった。だから会社ぐるみでデータをねつ造したに違いない。という流れになっていますが、今のところ会社側も元社員もねつ造を完全否認しています。

私は専門外でしてそのたいそうな論文とやらを検証したわけではございませんが、専門家がきちんと検証するとどうも怪しい物だったわけです。そうなるとデータを直接いじることが出来るのはメーカー以外だと“それに関わった医者”以外にはいません。そこで今の段階で論文を発表した大学の医師たちが全てのデータをオープンにして検証をしたといったお話はまだ聞こえておりません。さあ果たして真相は如何なものなのでしょうか?ひょっとすると、ひょっとするのかもしれませんが・・・。

医学界に限らず様々な分野において新しい研究は世界中で日夜繰り広げられており、この世で一番(一等賞)を取った者が称賛されるのは世の常であります。ですから様々な研究内容は他者(ライバル達)に漏れることなく秘密裏に行われるものも沢山存在するわけですから、逆に言えばデータをねつ造することだってばれなきゃそれまでのお話です。

勿論昨年に山中先生が受賞されたノーベル賞級の研究ともなれば、他の施設で後追いの検証研究も沢山おこなわれますから、いい加減なねつ造データなんてアッという間に化けの皮がはがされてしまいます。

基本的に科学の研究なんてものは “性善説”で成り立っているのですから、その部分を根底から覆されてしまうとどうにもなりません。泥棒に入ったり、強盗をしたり、詐欺を働いている人達って「自分だけは絶対つかまらない(ばれやしない)」と思って事に及ぶのでしょうが、研究者がねつ造に走ってしまう時もきっと同じ心理状態なのでしょう。

今回この薬に於いてこの件とは全く関係のない副作用報告(同じような副作用は市販されている全ての薬でも起こり得るタイプのもの)で添付文章の改訂が最近なされたようですが、これについてもとある配信会社は鬼の首でも取ったかのように「まだこの薬にはこんな怖い副作用がぁぁぁ」みたいな感じで配信し、これをまたあほな三流マスコミ(新聞・雑誌など)が裏をきちんと取ることなく盛った記事にしたようです。

この手の事件で一番問題なのは、患者さんの不安感をいたずらに煽ってしまうような記事を一方的に垂れ流してしまう事です。この薬で血圧は非常に安定した状態で過ごせていたのに、このような報道でびっくりしてしまい薬を自己中断することで症状を悪化させてしまったケースも恐らくかなりあるはずです。

本来のマスコミの仕事とは、このような事で誤った服用から事故などが起こらないような警鐘を鳴らすことも大切な仕事のはずです。それを「坊主憎けりゃ・・・」的な報道しかできない様ではやはり我が国のマスコミは三流ですよね。

今月中にはきっと事の真相が明らかにされる(のかウヤムヤにされてしまうのか)ものと思いますが、現在の医療になくてはならない薬剤(製薬メーカー)と医者のかかわりに対して、再考を要する事件であった事は間違いないと思われます。
 
 
 
まあ“一事が万事”でボコられることは家庭内でも日常茶飯事ではありますが・・・(泣)

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