年末ジャンボ

前回のコラム（2012年最終号）以降、我が国にとりましても、当クリニックにとりましても大きな出来事がございました。我が国にとっては御存じの通り政権与党が再び自民党に戻ったという事です。

小生がそのコラムで予想をしておりました通り、“大物（自称も他称も含めて）”議員の落選が相次ぎました。“越後の白雪姫”が今年の夏の参議院選にゾンビのように「老婆の休日」から再登場するのかどうか分かりませんが、それにしても民主党はまあ燦々たる状況でした。維新の会も結局はあまりパッとしない結果となり、小沢さんに至ってはどうにもならない状態かと・・・。

このコラムで振り返りますとNo.82「首相の辞職」で話題にさせて頂いた方が再び我が国の首相として再登場です。そう言えば当時から“再チャレンジ”と自ら連呼されていましたから、ちゃんと有言実行したのだと言えばそれはそれで立派なことかもしれません。持病の潰瘍性大腸炎の方も良い薬が見つかったとはいえ、首相就任のストレスでこれまた“再チャレンジ”とならない事を切にお祈りする次第であります。

一方当クリニックにとりましては、これも前回のコラムで若干の番組宣伝をさせて頂いた12月20日にTBS系で放送された「予約殺到！スゴ腕の専門外来スペシャル」の反響でございます。翌日21日から暫くはクリニックの電話4回線はお問い合わせで終日話し中の状態となってしまいました。

結果的には初診の御予約が約半年後になってしまう事となり、初診を1日でも早くとご希望される皆様にとりまして、大変ご迷惑をお掛けしてしまう事態となりました事をこの場をお借りしまして心からお詫びを申し上げます。

「ある程度は・・・」と多少の覚悟はしていたつもりでございましたが、ここまで沢山のお問い合わせを頂戴できるとは正直予想をしておりませんでした。テレビ離れも叫ばれておりますが、まだまだテレビの底力には脱帽致した次第です。2012年の年末はまさに自民党も我がクリニックもジャンボ宝くじに当選させて頂いたようなお話であります。

ただ番組でも申し上げましたが、現在の髪の治療とは全ての皆様に100点満点の完治をお約束できるものではございませんし、治療効果にも勿論個人差が出てしまいます。日々の外来でもよくお話しさせて頂く例えといたしまして、合格者数の多い予備校だからと言って在校生全員が東大に（第一希望に）合格できるものではありません。

浪人のスタートラインにおいて、偏差値30台の人と60台の人では伸び代が全然違いますから、どれだけ成績が良くなったかという実感も両者では大きく異なるはずです。当然目標とする第一志望の学校だって違うはずですから、求める結果も必然と異なります。

それだけ『十人十色の医療』であることを最初にきちんと御認識・御了解いただく事が現在の髪の治療第一歩となります。それを番組でも一番伝えたかったし、お話をしたつもりですが如何でしたでしょうか？放送する側の意図で収録後の編集により、こちらの言いたい事を180度変えられてしまうこともこの業界では決して珍しくないお話です。

であれば生放送に出演出来れば一番思いは伝えられるのですが、そのような機会は滅多にあるわけではなく、また野放しにしておくと何を言い出すかわからない“怪しい精神科医”をそのようなsituationにおいておく事は、放送する側からすればhigh-riskである事も分かっておられるようですね（笑）。

しかしそれはそれ、事実は事実でありますが、目指すところはあくまでも『全員第一志望に絶対合格！！』でございますので、少しでもその頂点に辿り着けるよう今年もクリニックスタッフ一丸となりまして精進を致します。2013年が皆様にとりましても、我がクリニックにとりましても、日本にとりましても、365日後には「今年は最高だったね！」と言える年になりますよう祈念いたし、年頭のご挨拶とさせて頂きます。