この記事の監修者

医療法人社団ウェルエイジング
Dクリニック東京 メンズ

事務長 加藤 知久 (かとう ともひさ)

髪に関する美容業界を経て、1999年にDクリニック名古屋の前身である錦クリニックに入職。入職当時より事務長としてクリニック運営に尽力してきた。日本における発毛治療分野の黎明期からこれまでの変遷を知る。
数年前に住まいを名古屋から東京近郊に移し、Dクリニックの中で最大規模を誇るDクリニック東京 メンズ の事務長として、スタッフ教育、業務改善、接遇強化に取り組み、毎日さまざまな髪のお悩みを持つ患者さまに真摯に向き合っている。

AGA(男性型脱毛症)治療薬として知られている「プロペシア(フィナステリド)」は、ほとんどの皮膚科、頭髪専門のクリニックで処方されており、幅広く使われている医薬品です。
では、プロペシア(フィナステリド)はどのような作用をもった薬剤なのか、副作用のリスクはあるのでしょうか。プロペシア(フィナステリド)をクリニックで処方してもらう前にプロペシア(フィナステリド)の効果と副作用について基本からしっかりと学んでおきましょう。

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プロペシアとは

プロペシア(フィナステリド)は、世界60ヵ国以上で使用されているといわれるAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。日本でもAGA(男性型脱毛症)治療薬として、厚生労働省からの承認を受けています。発毛治療を扱う病院のほぼすべてで処方され、AGA(男性型脱毛症)治療薬のスタンダードとも言える存在です。
ですが、意外なことに、従来プロペシアは、発毛目的で開発されたものではありませんでした。

アメリカのニュージャージー州に本社を置くメルク社は、前立腺肥大の治療薬を開発・製造しました。1992年に、日本の厚生労働省に相当するアメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を受けて、「プロスカー」という名称で販売。ところが、発売後にこの薬を使った人たちから、「髪が生えてきた」という報告が寄せられたのです。調査の結果、、プロスカーの成分フィナステリドが、薄毛症状を改善する可能性があることがわかりました。
そこで、AGA(男性型脱毛症)治療薬として再開発し、プロペシアとして登場したのです。

プロペシアは、日本国内では2005年に発売され、それ以来AGA(男性型脱毛症)治療の主軸として広く使用されています。

プロペシアの有効成分「フィナステリド」とは?

プロペシアの成分「フィナステリド」は、体内にある男性ホルモン「テストステロン」に還元酵素「5αリダクターゼ」が結合するのを阻害する作用を持ちます。その結果、毛髪の成長を抑制するもとになる「ジヒドロテストステロン」の産生を抑えることで、薄毛・脱毛の進行を予防、改善するとされています。

では、いったいどのようなメカニズムでAGA(男性型脱毛症)が改善されるのでしょうか?それを知るために、まずAGA(男性型脱毛症)による脱毛についてご説明しましょう。

AGAの脱毛はなぜ起こるのか

人の体内には、「テストステロン」という男性ホルモンがあります。また、毛根内の毛乳頭には「5αリダクターゼ」という還元酵素もあります。これらが結び付くと、より活性化した男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が生まれます。このジヒドロテストステロンが、髪の成長期を短くしてしまいます。

AGA(男性型脱毛症)について詳しく知りたい方は、当メンズヘルスクリニック東京のこちらの記事をご覧ください。

AGA(男性型脱毛症)の原因
AGA(男性型脱毛症)の早期治療について

髪の毛のヘアサイクルについて

髪は、毛根にある毛母細胞が分裂を繰り返すことで作られますが、それにはある程度の時間が必要です。髪の毛のヘアサイクルは、以下の3つに分かれています。

・成長期:約2~6年

毛根の先にある膨らんだ部分にある「毛乳頭」から細胞分裂を促す指示が出され、毛母細胞が活発に分裂して、髪の毛が次々と作り出されていきます。

・退行期:2〜3週間

毛母細胞の働きが弱まり成長をやめ、新たな髪が生成されなくなる時期です。
やがて休止期へと移行していきます。

・休止期:約3~6ヵ月

毛母細胞の働きが止まります。毛根は頭皮に近く浅い位置にまでせり上がり、髪の毛は抜けるのを待つばかりという状態です。

このように髪の毛は成長期、退行期、そして休止期が終わり、そして、新しい毛の成長期に入ると毛根は再び動き出し、髪を作り始めます。

これが「ヘアサイクル」と呼ばれるものです。

ジヒドロテストステロンの作用

ところが、ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞内の男性ホルモン受容体と結合すると、毛母細胞の活性を抑制するシグナルが出され、ヘアサイクルが乱れてしまいます。
ヘアサイクルが乱れると、毛髪が十分に成長することもなく、髪の毛が細くなってしまい、休止期の状態が長くなります。これが、AGA(男性型脱毛症)による薄毛・脱毛のメカニズムです。

AGAに対するプロペシアの作用

AGA(男性型脱毛症)治療薬プロペシアの有効成分フィナステリドは、5αリダクターゼの働きを抑えるように作用して、ジヒドロテストステロンが作られないように作用します。
ジヒドロテストステロンが作られなければ、ヘアサイクルが乱されることもありません。毛乳頭の毛母細胞は、やがて正常なヘアサイクルを取り戻し、太く長い髪を作り始めます。その結果、薄毛や脱毛が改善されるというわけです。

プロペシアの発毛効果を実感するのはいつから?

では、プロペシアを服用して発毛効果が実感できるのはいつからなのでしょうか。

プロペシアの添付文書には下記のような記載があります。
(引用)
「3カ月の連日投与により効果が現れることもあるが、効果が確認できるまで通常6カ月の連日投与が必要」
(引用おわり)
と記載があります。

また、たとえ効果があると言われている薬でも、人によってその効果の出る期間はさまざまです。同じくプロペシアの添付文書には
(引用)
「6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延がみられない場合には投薬を中止すること。また、6 ヵ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討すること」
(引用おわり)
とも記載があります。

つまり、プロペシアの効果が実感できるのは通常6カ月ほどであり、それ以上続けても効果が見られない場合は、薄毛治療専門のクリニックに相談して服用を続けるかどうかを検討した方がよいということです。

(参考|MSD社「プロペシア錠 添付文書」)

プロペシアの副作用のリスクは?

プロペシア(フィナステリド)の副作用「性機能障害」

すべての医薬品には、程度の差こそあれ、副作用がつきものです。
プロペシア(フィナステリド)には、わずかながら性欲減退や勃起不全といった、いわゆる性機能障害を引き起こす可能性があります。

フィナステリドによって5αリダクターゼが抑制され、より活性化した男性ホルモンジヒドロテストステロン(男性ホルモン)の産生が抑えられるため、副作用として男性の性機能障害が起こると考えられるのです。

プロペシア錠の添付文書によると、
・48週間にわたる臨床試験の結果、276例のうち14件の副作用が見られた
・おもな症状は、性欲減退が3例(1.1%)
・勃起不全が2例(0.7%)
・このほかにもかゆみやじんましん等の過敏症や、睾丸痛、精液の質の低下、肝機能障害等が表れる場合がある
とされています。

しかし、性欲減退や勃起不全の発生確率は極めて低い上、治療を中断せざるをえないほど重い副作用が表れることは、臨床の場ではほとんどないといわれています。

発毛治療の専門クリニックであれば、専門の医師が患者様の状況を把握しながら治療を進めますので、副作用に対してあまり神経質にならなくてもいいでしょう。ただし、治療中、服用後に何らかの異常を感じたら、すみやかに医師に相談するようにしてください。

参考:プロペシア錠 添付文書

プロペシアのジェネリック医薬品について

プロペシアには、ジェネリック医薬品も存在します。ジェネリック医薬品とは、特許期間の切れた薬剤(先発品)と同等・同量の有効成分を含む医薬品のことで、ジェネリックと呼ばれます。先発品のように、開発に膨大な時間と資金をかける必要がありませんので、安価に製造でき、処方価格も安くできます。

プロペシアのジェネリック医薬品「フィナステリド錠」

プロペシアも特許期間の満了に合わせて、有効成分フィナステリドを使用したジェネリックが、複数の製薬会社から発売されました。これらの多くは「フィナステリド錠」を商品名に使い、有効成分の含有量はプロペシアと同様に0.2mgと1.0mgの2種類がラインナップされています。

AGA治療は、数ヵ月から長くかかる治療です。治療期間が長くなればなるほど、治療費の総額は増えていきます。中でも薬代の占める割合は大きく、しかも健康保険の適用がありません。薬代を抑えるなら、これらジェネリックを使うというのも選択肢のひとつでしょう。もちろん、メンズヘルスクリニック東京でも、ジェネリック医薬品もご用意しております。

プロペシアの個人輸入品には注意が必要

ただし、いくら安く購入できるからといって、医師の診察も指示もなく、海外からの個人輸入品を使うのはおすすめできません。これらは、入手経路が確認できないため品質が保証されず、粗悪品や偽物がまぎれ込んでいる可能性があります。日本国内の薬機法に基づいた補償(※)の対象であるため、何らかの副作用が表れても、個人の責任になってしまいます。

また、粗悪品や偽物ですと、どのような成分なのかが把握できず、医師による適切な処置ができない可能性も考えられます。
価格ばかりを優先させたために、みずからの身体に危険を呼び込むことになりますので、個人輸入品を利用する際は十分注意しましょう。

(※ 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」)

発毛専門のクリニックならば安心して治療を受けられる

プロペシア(フィナステリド)をはじめとしたAGA(男性型脱毛症)治療薬に、どのような効果があるのかがわかれば、安心して治療を行うことができます。そして、長期にわたるAGA治療では、発毛専門のクリニックが心強い味方になるはずです。

メンズヘルスクリニック東京では、内服薬と外用薬を組み合わせた600以上のパターンから、一人ひとりに合わせたオリジナルの処方を行っています。これらのパターンは、メンズヘルスクリニック東京をはじめとするヘアメディカルグループ全体で190万人の治療経験から導き出されたものです(※)。

頭髪に関して不安をお持ちでしたら、メンズヘルスクリニック東京、あるいは頭髪を専門で扱うクリニックで診察を受けてみてはいかがでしょうか。

※1999年から2017年のヘアメディカルグループ延べ患者数

しかし、いきなり診察を受けるのは、若干不安があるかもしれません。メンズヘルスクリニック東京では、カウンセリングはもとより治療の内容や費用などを相談できる無料のカウンセリングもありますので、お気軽にお問い合わせください。

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