この記事の監修者

医療法人社団ウェルエイジング
Dクリニック東京 メンズ

事務長 加藤 知久 (かとう ともひさ)

髪に関する美容業界を経て、1999年にDクリニック名古屋の前身である錦クリニックに入職。入職当時より事務長としてクリニック運営に尽力してきた。日本における発毛治療分野の黎明期からこれまでの変遷を知る。
数年前に住まいを名古屋から東京近郊に移し、Dクリニックの中で最大規模を誇るDクリニック東京 メンズ の事務長として、スタッフ教育、業務改善、接遇強化に取り組み、毎日さまざまな髪のお悩みを持つ患者さまに真摯に向き合っている。

ミノキシジルの副作用もきちんと知って、正しく使用すれば、こんなに頼もしい発毛剤は他にありません。さあ、ミノキシジルの副作用をきちんと知って、正しく発毛しましょう。

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「ミノキシジルとは」副作用も効果も、まずはここから。

ミノキシジル」この言葉が何のことかご存知ですか?
検索してこのページにたどり着いた人なら、だいたいお分かりもしれませんが、初めて聞く人のために、まずは基本的なことから少しご説明しましょう。

ミノキシジルの開発秘話

ミノキシジルは、薬剤に使われる成分名です。
ミノキシジルには、血管を広げることで高い血圧を下げる「血管拡張作用」があるため、元々は高血圧症の治療に使われる「血圧降下剤」として、処方されていました。

しかし、服用していた患者さんに毛が生える「多毛症」の症状が多く出ると、今度はこの作用について研究開発が進められ、薄毛・脱毛治療のための外用薬(塗り薬)として販売されるようになりました。これが1980年代のアメリカでのことです。

ミノキシジルの治療効果は日本皮膚科学会のお墨付き

日本では1990年代の前半に厚生労働省への申請が出され、実際に発売されたのは1990年代の終わり、1999年になってからです。

しかし、発毛剤としてミノキシジルが世に出てから、実に30年経ちますが、育毛剤・養毛剤、脱毛や抜け毛の進行予防薬はあっても、「発毛剤」として売られているのはミノキシジルだけです。

日本皮膚科学会が発行している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(※1)」では、学術文献等での発表内容を元に、様々な薬の成分を審査・評価をしていますが、その中でミノキシジルは「推奨度A(外用を行うよう強く勧める)」の評価を受けています。

この「推奨度A」の評価を受けた成分には「フィナステリド」「デュタステリド」の二つの成分がありますが、どちらも効果は「脱毛予防・抜け毛進行遅延」。
「発毛剤」として評価され、また育毛・発毛効果のある医薬品として厚生労働省からきちんと承認を得ているのは、未だにこのミノキシジルだけなのです。

(※1 参照|日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

2種類のミノキシジル「内服薬」と「外用薬」

高血圧症治療に使われるミノキシジルは内服薬
タブレット(錠剤)なため「ミノキシジルタブレット(ミノタブ)」呼ばれています。
薄毛・脱毛治療に使われる育毛・発毛剤のミノキシジルは外用薬。
塗り薬のため、「塗りミノ」と呼ばれています。
しかし、高血圧症と発毛治療の人がこの表現で区別して使うのでしょうか。それとも、医薬品業界の人が使う表現でしょうか?
それもあるかもしれませんが、主に使うのは「薄毛・脱毛治療」に関する用語としてでしょう。
実は、ミノキシジルは、頭髪の薄毛・脱毛治療において「塗りミノ(外用薬)」と高血圧症治療用の「ミノタブ(内服薬)」の両方が存在しています。

ミノキシジルの副作用、種類で違う、って知ってますか?

前述の通り、ミノキシジルには血管拡張作用があります。

ミノキシジルが血管を拡張することにより、末梢血管の血流も改善され、頭皮の「毛乳頭細胞」へも血液が流れ込み、毛髪を作る「毛母細胞」の活動も活性化することで、発毛に効果がある、と言われています。

またそれだけでなく、ミノキシジルは毛乳頭細胞を直接刺激し、毛母細胞へ発毛を促すシグナルを出すことで、やはり発毛の効果がある、とも言われていますが、この辺りの発毛を促す作用の詳細はまだ解明されていません。
ミノキシジルはとにかく発毛させる、ということだけが国内外の臨床実験によってはっきりしています。

では、塗りミノと、ミノタブの効果の違いはどうでしょうか。

塗りミノについては、すでに日本国内で発売されているため、治療効果についての検証がされています。

<ミノキシジル5%製剤(塗り薬)の臨床データ>

・投与期間52週の経過について5段階で評価
・5段階評価:「著明改善」「中等度改善」「軽度改善」「不変」「悪化」
・%の数字は、被験者数に対する割合

4週間後
4.1% ――― 「軽度改善」

8週間後
12.2% ――― 「軽度改善」

12週間後
59.2% ―――「軽度改善」

16週間後
10.4% ―――「中等度改善」

24週間後
「著明改善」が認められるようになる。
91.7% ―――「軽度改善」「中等度改善」

40週間後
97.9%に何らかの効果が認められた。

これらは医師の客観的な観察評価なので、公式の発表として捉えることができます。

しかし、内服薬(ミノタブ)については、「効果がある」とは言われていますが、国内で医薬品としての製造販売の承認を得ていないため、その効果や副作用についての公式な検証がされていません。※海外では臨床実験によって承認を得ている国があります。

ミノキシジル内服薬(ミノタブ)の効果を知るには、インターネットを利用して、海外で販売されている高血圧症治療薬のミノキシジル製剤の添付文書や、それと同等の詳細を掲載した信用におけるサイトを探して読むか、あるいは、すでになんらかの手段を講じて入手した人の口コミを探すのが手近な方法でしょう。

ミノキシジルの副作用「内服薬」と「外用薬」。

では、一般的に言われているミノキシジルの副作用について、簡単に内服薬(ミノタブ)と外用薬(塗りミノ)の違いを比べて見ましょう。

ミノキシジル外用薬の副作用

・掻痒(そうよう)=かゆみ
・紅斑(こうはん)=皮膚が赤くなること
・落屑(らくせつ)=フケが出ること
・毛包炎
・接触皮膚炎
・顔面の多毛

(上記参照 |日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」ミノキシジル外用薬(塗り薬)の「有害事象」)

・皮膚:頭部の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等
・精神神経系:頭痛、気が遠くなる、めまい
・循環器:胸の痛み、心拍が速くなる
・代謝系:原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ

(上記参照 |ミノキシジル外用薬(5%製剤)の説明書より)

ミノキシジル外用薬(塗りミノ)の副作用は主に皮膚への症状です。皮膚に塗るものなので、ミノキシジル以外の成分によるアレルギーや、過敏症の症状であるとも考えられます。
他の症状も重篤なものではありません。

ミノキシジル内服薬の副作用

では、内服薬(ミノタブ)の場合はどうでしょうか。

・全身の多毛
・血圧低下
・心拍数増加、動悸、息切れ
・手足のむくみ
・めまい、ふらつき
・頭痛
・胃腸障害

やや気になる症状もあります。万が一このような副作用が感じられた場合は、専門の医師等に相談し、指導を受けて使用したほうが賢明でしょう。

(上記参照 Pfizer社「LONITEN 添付文書」

ミノキシジルの副作用/症状別解説

ミノキシジルの副作用(1)外用薬に多い症状

かゆみ・火照り
・血流増加によって出るかゆみ・火照り

寒いところから急に暖かいところへ行くと、足先や手先がムズムズすることがありますが、それと同じことが起きて痒くなると言われています。
ミノキシジルが頭皮の血管を拡張し、毛髪をつくる毛乳頭細胞、毛母細胞への血流が改善されて発毛を促進すると言われていますが、この血流改善によってかゆみやほてりがおきます。

・過敏症状やアレルギー

ミノキシジル自体にはアレルゲン(アレルギーの元)としての可能性は低い、と言われていますが、外用薬には頭皮に塗布して浸透させるために、溶剤としてアルコールなどの他の成分が使われています。これらに反応して、過敏症やアレルギー反応を起こす場合があります。

・過剰な用法用量

育毛・発毛を急いで、規定の用法用量以上の量や頻度で使用すると、それだけ様々な副作用症状が出てしまう可能性があります。ミノキシジルの含有量が多ければ、その分発毛作用も高くなるという訳でもありません。医師や薬局の薬剤師の指導を受け、用法用量を守って使いましょう。

ミノキシジルの副作用(2)内服薬に多い症状

頭痛 めまい 動悸 血圧降下

血管拡張作用の働きで起こる、循環器系の症状です。
偏頭痛のような痛みを起こしたり、血圧低下によるめまい、ふらつき、動悸が報告されていますが、これがミノキシジルによるものなのかは実は、検証がされていないため定かではありません。稀に外用薬でも起こるので注意しましょう。

むくみ 体重増加

血管拡張は、動脈に作用しますが、静脈には作用しません。
体の末端まで届けた血流は、同じ量を戻すことができず、末端に留まってしまいます。これがむくみを起こし、重なると体重が増加するとされています。
ひどい時はクリニックで適切な処置を受けるようにしましょう。

全身の体毛が増毛する

本来のミノキシジルの使用目的が「頭髪」であったとしても、局部的に使えるのは外用薬(塗りミノ)だけ。
内服薬(ミノタブ)を服用すれば、ミノキシジルの成分は全身をめぐり、全身に効果が現れてしまいます。そのため、必要なところ以外の「ムダ毛」と呼ばれる部分まで発毛します。

妊娠中、授乳中の女性は使えない

内服したミノキシジルが胎児にも影響するため、新生児多毛を引き起こします。
また、血液を原料にして母乳が造られるため、ミノキシジルが母乳から赤ちゃんへ移行して多毛を引き起こします。
授乳中、妊娠中、あるいは妊娠の可能性がある女性もミノキシジルの服用を避けるようにしましょう。

腎機能低下症状のある人・肝機能障害のある人はご注意ください

ミノキシジルは腎臓に影響をおよぼす可能性があるとされています。
ミノキシジルの内服薬(ミノタブ)だけでなく、外用薬(塗りミノ)でも注意が必要です。透析治療中、腎臓の病気加療中、または既往歴のある人は、AGA(男性型脱毛症)治療にはミノキシジルを使う場合に主治医やかかりつけ各局の薬剤師とよく相談しましょう。
また、重度の肝機能障害がある人は、ミノキシジル内服薬(ミノタブ)は「禁忌薬」となっています。それ以外の、中度、軽度の肝機能障害がある人も、医師とよく相談し、指導を受けた上で量を調整するようにしましょう。
既往歴のある人は、主治医やかかりつけ各局の薬剤師とよく相談しましょう。

また、重度の肝機能障害がある人は、ミノキシジル内服薬(ミノタブ)は「禁忌薬」となっています。それ以外の、中度、軽度の肝機能障害がある人も、医師とよく相談し、指導を受けた上で量を調整するようにしましょう。

心臓疾患(心筋障害・心タンポナーゼ)

ミノキシジルの副作用で最も重篤な症状です。
心筋梗塞の既往歴がある人はミノキシジルを使うことができない他、ミノキシジルを服用した人の60パーセントの人に、心電図での異常が確認されている、という報告もあります。心血管の加療中、既往歴のある人は医師とのミノキシジルを使用する場合に相談が必要です。

もし、ミノキシジルで副作用を感じたら

ミノキシジルの外用薬(塗りミノ)、内服薬(ミノタブ)にかかわらず、また、前述にあげたような病気の加療中や、既往歴がなくても、ミノキシジルで何か少しでも異常を感じたら、一度中断して薬局の薬剤師や、頭髪治療のクリニックを受診しましょう。

体の不調は自分でも気がつかない場合があります。様々な検査を受ける、あるいは症状をよく調べて、医療的な判断を受けるほうが無難です。

ミノキシジルの副作用について、詳しく知りたい方はこちらの記事をごらんください。

ミノキシジルは育毛剤?メカニズム、効果、副作用、他の育毛剤、AGA治療薬との併用について
ミノキシジル。副作用があっても使いたい人へ。

副作用はあれど、ミノキシジルは使いたい

昨今は、海外で売られている薬剤をインターネット等を利用して入手、服用することも不可能ではありません。
しかし、入手した薬が偽薬である可能性や、自分の体質と合っているかがわからないものを服用することにはリスクが伴います。薄毛治療には短くとも半年ほどの期間を要し、誤った治療をしてしまった場合、治療が長期化することにもなります。
AGA(男性型脱毛症)の治療方法やミノキシジル内服薬(ミノタブ)の選択には慎重に慎重を重ねましょう。

また、薄毛治療に有効な薬剤がミノキシジルの他にもあります。それらの薬剤との効果的な組み合わせなど、ご自分の体質や頭皮の状態を検査し、その結果を見ながらきちんと処方を受けるのであれば、やはり発毛・薄毛治療の専門クリニックを受診して処方してもらった方が、余計な心配をすることなく治療を進めることができます。

ミノキシジルの購入方法について、詳しく知りたい方はこちらの記事をごらんください。

 ミノキシジルの購入はどこで?
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まとめ

ミノキシジルは、今現在、国内でただ一つの発毛成分です。薬剤師や専門の医師による指導と観察のもとで、正しい用法用量を守り、それなりの期間投与を続ければ、発毛という形で応えてくれる頼もしい治療薬です。
ミノキシジルは効果の反面にある副作用もきちんと理解しながら、医療的な指導を受けられる環境での使用が望ましいでしょう。

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個人個人で髪の悩みはさまざまです。同じような症状でも原因や治療方法が全く違う場合があります。
ご自分で判断せずにクリニックにご相談ください。AGAは早めの治療が効果的です。

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