この記事の監修者

医療法人社団ウェルエイジング
Dクリニック東京 メンズ

事務長 加藤 知久 (かとう ともひさ)

髪に関する美容業界を経て、1999年にDクリニック名古屋の前身である錦クリニックに入職。入職当時より事務長としてクリニック運営に尽力してきた。日本における発毛治療分野の黎明期からこれまでの変遷を知る。
数年前に住まいを名古屋から東京近郊に移し、Dクリニックの中で最大規模を誇るDクリニック東京 メンズ の事務長として、スタッフ教育、業務改善、接遇強化に取り組み、毎日さまざまな髪のお悩みを持つ患者さまに真摯に向き合っている。

AGA(男性型脱毛症)治療薬として「フィンペシア」という薬が一部で流通しています。価格が安いことから、服用している方も多いかもしれません。ですが、フィンペシアには、さまざまなリスクがありますので注意が必要です。フィンペシアのリスクと副作用について知っておきましょう。

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フィンペシアとはどんな薬?

フィンペシアは、インド・ムンバイに本拠を置くシプラ社製造のAGA(男性型脱毛症)治療薬です。有効成分であるフィナステリドを1mg含有しています。

AGA(男性型脱毛症)治療薬でよく使用されるプロペシアと、成分も含有量も同等です。しかも、フィンペシアの価格は、プロペシアの10分の1程度とかなり安くなります。
AGA(男性型脱毛症)治療では、数年にわたって薬をのみ続けるというのは珍しくありません。薬代をグッと抑えることができるのですから、フィンペシアは魅力的に見えるかもしれません。ですが、フィンペシアは、厚生労働省の承認を受けていません(2018年3月現在)。公式な承認を受けているプロペシアや、ジェネリック医薬品として販売されているフィナステリド配合薬などとは、まったく違うのです。

AGA(男性型脱毛症)の原因と対策について、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

AGA について
AGAとは
AGAの原因

フィンペシアの数多くのリスク

フィンペシアの服用には多くの問題があり、リスクもあります。おもなところを挙げてみましょう。

フィンペシアは国内未承認の医薬品である

フィンペシアは、日本では未承認医薬品であり、製造・販売が認められていません。そのため、手に入れるには個人輸入するか、同様の方法で輸入している販売店から購入するしかありません。

フィンペシアは模造品の可能性もある

フィンペシアは、正規の販売ルートがないので、完全な偽物や模造品を購入してしまう可能性があります。ED治療薬として抜群の知名度を持つバイアグラは、過去に「偽物製造工場」が摘発されたことがニュースになりましたし、今でも偽造品が後を絶たないようです。フィンペシアも注意が必要です。

フィンペシアは「医薬品副作用救済制度」が適用されない

フィンペシアは、「医薬品副作用救済制度」が適用されません。医薬品副作用救済制度では、医療機関で処方された医薬品の副作用で健康被害に遭った場合、医療費などが給付されます。厚生労働省の認可を受けていないフィンペシアは、それだけリスクがあるというわけです。

フィンペシアの副作用は?

フィンペシアには副作用があります。ただ、フィンペシアは日本では未承認であり、治験なども行われておらず、正確な国内データがありません。ここでは、フィンペシアに配合されている成分フィナステリドの副作用を確認しておきましょう

<フィナステリドによるおもな副作用>

・過敏症…かゆみ、発疹、蕁麻疹(じんましん)、血管浮腫など
・生殖器…精巣の痛み、男性不妊症、性欲減退、勃起不全、射精障害など
・肝臓…AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの数値上昇
・その他…乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、目まい

フィナステリドは男性ホルモンの働きを抑える作用を持つため、生殖機能が減退・抑制されることがあります。また、肝機能障害を引き起こす可能性もあります。さらに、妊産婦や授乳婦、未成年に対しては、フィナステリド配合薬は使用禁止であることを認識しておきましょう。

フィナステリドの効果と副作用について、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

AGA治療薬「フィナステリド」の効果と副作用

なぜフィンペシアのコピー薬が存在しているのか?

フィンペシアは、一部では「プロペシアのジェネリック医薬品」として認識されているようです。ですが、正確にはジェネリックではなく、「コピー薬」と表現すべきでしょう。では、なぜコピー薬であるにもかかわらず、フィンペシアが堂々と存在しているのでしょうか?

インドの特許事情が原因

フィンペシアが製造されているインドでは、医薬品の成分を保護する「成分特許」が2005年まで認められていませんでした。つまり、国際的な特許で守られているはずの有効成分を使用していても、違法とはされなかったのです。

フィンペシアはジェネリック医薬品ではありません。世の中に流通している医薬品は、製薬会社が莫大な予算と長い時間をかけて、開発しています。そのため、特許で守られるのが一般的です。ただし、特許の有効期間が切れると、他社であっても同じ成分の医薬品を販売することができます。これがジェネリック医薬品です。

つまり、インドの国内法と国際法の違いにより、フィンペシアはプロペシアの特許が切れるまえから製造・販売されているのです。

フィンペシアが流通している事情とは?

多くの資金と時間をかけて医薬品開発にあたる製薬会社にとって、コピー品は迷惑な存在です。たとえインドの国内法に定めがないからといって、コピー薬が国際市場に出回ることは、自社の利益を奪われることにほかなりません。ですが、貧しい発展途上国では、高価な医療品を大量に購入することができません。遥かに安価で買えるインド製の医薬品は、必要不可欠な存在となってしまったのです。こうした事情があるために、各国の製薬会社もインド製の医薬品については黙認しているのが実情のようです。

フィンペシアの赤箱と緑箱の違いとは?

フィンペシアには、不可解な謎があります。それは「赤箱と緑箱、2種類のパッケージがある」ということです。これについては、「赤が従来品で緑が新パッケージ」「赤箱のフィンペシアは有害物質が入っている」など、さまざまな噂があります。

ですが、現在でも赤箱のフィンペシアは存在しますし、コピー品とはいえ製薬会社が製造している医薬品に有害物質が入っているとは信じられません。

どうやらこの謎は、「赤箱がインド国内向け、緑箱が海外市場向け」というのが真相のようです。医薬品に限らず、国内販売用と輸出用とでパッケージを変えるというのは、よくあることです。フィンペシアも同様に、現地では赤箱、輸出代理店を通す物は緑箱としているようです。つまり、流通経路が違うだけで、中身に違いはないというわけです。

「有害成分が含まれている」というのは嘘

フィンペシアはコーティング剤に「キノリンイエロー」(別名:黄色203号)が使用されていて、有害な成分が含まれているという噂があります。

キノリンイエローは、タール色素の一種で、錠剤のコーティング剤として用いられます。ヨーロッパでは、子供の注意欠陥や多動性障害の症状を強めるという理由により、食品添加物として自主規制の対象になっています。そのことも一因となり、「キノリンイエローには発がん性があり、フィンペシアを長期間服用するとがんになる」という情報が一部で広まりました。

ですが、コーティング剤として使う程度の微量であれば、毎日摂取しても問題ないとされていますし、日本の厚生労働省も医薬品に使用可能なタール色素としてキノリンイエローを認めています。

また、この噂に対処したのか、現在ではフィンペシアの箱には、「Quinoline Yellow Free」の表記がなされています。

安心なのはクリニックでのカウンセリング

フィンペシアのリスクは把握できたと思いますが、安心なのはAGA(男性型脱毛症)治療の専門クリニックでの治療になります。

AGA(男性型脱毛症)治療の内服薬や外用薬は、個人輸入のものがあふれていますが、クリニックでは信頼性のある治療法を提示してくれます。まずは、AGA(男性型脱毛症)治療の専門クリニックでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。あなた自身の頭皮と頭髪の状態を検査します。その上でじっくり検討して、納得できたらAGA(男性型脱毛症)治療の専門クリニックで治療を受けてみてもいいでしょう。

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投稿:Dクリニック東京 メンズ

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