薄毛にまつわるウワサ
薄毛(AGA)にまつわる
ウソ・ホント

Q1. 薄毛は遺伝なので予防は無理?
家系に薄毛の人が多くても、早期に薄毛の原因となる要素を取り除けば、薄毛を予防したり、発症を遅らせ進行を抑えたりすることは可能と考えられます。また現在では、早い段階から薄毛、抜け毛の治療を医療で行うことができます。
薄毛は父親から遺伝するとか、隔世遺伝するとか、母方の家系で遺伝するなどともうわさされます。当クリニックでは、 まだ薄毛ではない若い方が家族の薄毛を見て不安になり、将来を心配して相談に来るというケースも少なくありません。遺伝は薄毛を引き起こす大きな要因のひとつですが、その遺伝的素因を知ることで対策をとるべきかどうかが明確になります。また、生活習慣やホルモンバランス、ストレスなどさまざまな因子が影響を及ぼしあって薄毛を進行させていることも報告されているので、正しい対応をすれば予防も不可能ではありません。



Q2. パーマやヘアカラーは髪に悪い?
パーマ剤やヘアカラー剤が、髪の毛だけでなく頭皮に付いて頭皮を傷めてしまうことがあります。パーマやヘアカラーを過度に繰り返すことはおすすめできません。しかし、見た目に自信を持つという点から、当クリニックでは、ことさらパーマやカラーリングを止めるようには指導していません。
パーマは髪の蛋白結合を薬剤の作用によって切り離し、熱を加えるなどして形状を変化させます。そして再度、薬剤で蛋白を結合させることで、新しい形状で安定します。また、ブリーチ系のヘアカラーは毛髪内の色素を脱色し、人工的な色素と置き換えます。どちらも、もともと安定していた蛋白質の構造を変容させるため、髪にも頭皮にも少なからずさまざまな影響があります。つまり、上手にパーマやヘアカラーをしなければ、髪のキューティクルが傷んでツヤが無くなり、髪の内部構造の変化で切れ毛が起きやすくなることがあるのです。



Q3. 白髪の人は薄毛になりにくい?
白髪の人は薄毛にならないというのは間違いです。白髪で薄毛の人はいますし、若白髪で薄毛の人もいます。
毛根には“毛をつくる毛母細胞”と“黒色の色素をつくるメラニン細胞”とが存在していて、前者が機能低下すれば薄毛に、後者が機能低下すれば白髪になるのです。もちろん、両方の機能が低下して白髪で薄毛になるケースもあるのです。



Q4. 筋トレし過ぎると薄毛になりやすい?
筋トレで直ちに薄毛が発症するわけではありませんが、既に薄毛が発症している場合は症状の進行が早くなる可能性があります。
薄毛は、テストステロンという男性ホルモンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されて抜け毛を引き起こし発症します。一方で、週に2回以上、1回につき3時間以上の筋トレをすると、テストステロンの分泌が増加するということを調べた研究があります。すなわち、薄毛を発症している人が筋トレをすると、テストステロンが増えて(≒DHTも増える)薄毛の進行を早める可能性があるということなのです。



Q5. 帽子をかぶると薄毛になりやすい?
帽子がすぐに薄毛の原因につながるわけではありません。しかし、帽子を選ぶときはムレにくい通気性のよいものを選んだり、時々は帽子を脱いで風を通したりしてください。紫外線が強い場所で長時間作業をするときは、ムレによるマイナスより頭皮や髪を紫外線から守るメリットのほうが大きいと考えられます。
ムレた頭皮は、細菌やカビが繁殖しやすい環境です。たくさん汗をかいてムレ過ぎた場合は、洗髪の際に頭皮を洗うよう心掛けてください。医師などの指導の下、抗菌成分が入っているシャンプーを使用するのも良いでしょう。



Q6. 頭皮が異常に脂っぽいと抜け毛になる?
薄毛の人の頭皮の特徴に、皮脂分泌の増加が挙げられます。頭皮のベタつきの原因は、皮脂腺からの過剰な分泌にあります。
毛根に存在する5αリダクターゼという酵素は薄毛(男性型脱毛症)の発症に関係しており、皮脂の分泌にも関係していると言われています。そのため、頭皮が通常以上に脂っぽくなることは、薄毛発症の兆候のひとつであろうと考えられています。
また、毛穴につまった皮脂が時間の経過や紫外線により酸化されると、頭皮を刺激し毛根周囲の組織で炎症を起こします。その結果、抜け毛が増えてしまうのです。



Q7. 整髪料を使うと薄毛(若ハゲ)になりやすい?
整髪料を使うと薄毛になりやすいというより、整髪料の使用を誤ると髪や頭皮に良くないことがあります。
整髪料自体が髪や頭皮に対して直接に悪影響を及ぼすことはありませんが、1日1回しっかり洗い落とさないと残った整髪料が髪や頭皮に重積し、髪質を悪化させたり、頭皮環境を悪化させたりするかもしれません。
身だしなみとして毎日使う方も多いヘアワックスやヘアスプレー。正しく使って寝る前にはきちんと洗い流し、髪や頭皮の負担とならないようにしましょう。



Q8. 年齢が若い人の薄毛の方が治りやすい?
専門病院の発毛治療の統計によると、若い人の薄毛の方が回復しやすい傾向があります。男女ともに個人差はあるものの、若年者の方が、治療効果が早く得られる場合が多いのです。
薄毛が進行し始めてから長期間経過してしまっている場合、医薬品による発毛治療でも回復に時間がかかるようで、大きな回復は期待できない可能性があります。
しかし、比較的年齢の高い方でも、医師の治療で驚くような効果が得られている人がいるのも事実です。
自己ケアにしろ、治療にしろ、薄毛発症の早い時点で医師のアドバイスを貰って対策を開始したほうがよいでしょう。



Q9. 朝シャンは抜け毛のもとになる?
朝シャンをしたからと言って抜け毛が増えるわけではありません。
就寝前に洗髪しても、朝の頭皮の皮脂量は夜の洗髪直後のおよそ4倍。皮脂は紫外線で酸化され、それ自体が刺激性を帯びて頭皮にダメージを与えるため、目覚めたときに頭皮が脂っぽいと感じたり頭皮が脂臭いときに朝シャンをすることは悪いことではありません。
朝シャンで注意するのは、手抜きシャンプーでシャンプーの泡を十分にすすがなかったり、時間がないからといって髪や頭皮を十分に乾かさず生乾きで髪をまとめたりしないことです。髪を長時間生乾きの状態のままにしておくと、髪のキューティクルが傷み、頭皮で雑菌が繁殖します。つまり、上手に朝シャンをすれば抜け毛が増えることはありません。



Q10. 紫外線は薄毛を誘発している?
強い紫外線は、髪や頭皮にダメージを与えます。夏の太陽による紫外線は、毛根を支える頭皮の真皮層の老化を引き起こし、皮脂を酸化させて毛根や頭皮にダメージを与えます。頭皮に日焼け止めを塗る、髪に紫外線防止トリートメントをスプレーする、帽子をかぶるなど、十分に対策をしましょう。また日焼けした頭皮には保湿ケアを行い、薄毛リスクを減らしましょう。



Q11. 海藻を食べていれば薄毛にならない?
「昆布やわかめなどを食べていると髪が太く健康になる」という話をよく耳にしますが、そればかり食べ続ければいいというわけではありません。海藻を食べると髪に良いということが言われていたのは、海の中で揺らぐ海藻の色と形が髪をイメージさせるので、迷信として定着したとされています。
毛髪の大部分はケラチンというたんぱく質でできていますから、まず、たんぱく質の豊富な食品を食べるのが基本です。また、髪の成長を促すために、ビタミンやミネラル(鉄、亜鉛、銅など)も必要です。これら成分が豊富に含まれる食品の1つが海藻です。ほかに野菜や、牛乳、レバーなどにも多く含まれています。「髪を生やす」というよりも、健康的な髪の成長を助ける食物として海藻類はお勧めです。栄養のバランスを保つことが何より大切なので、日常の食生活で十分に補給できない成分は、サプリメントで補うことを検討してもよいでしょう。



Q12. お酒やタバコは髪に悪影響?
抜け毛を増やす原因になることがあります。
喫煙すると、ニコチンや一酸化炭素などの作用により末梢の血流が悪くなります。喫煙には、髪の成長に必要なビタミンやミネラルを消費してしまうというマイナス面もあります。ストレス解消の嗜好品のひとつとして喫煙の役割があるとは言われていますが、身体的には「百害あって一利なし」でしょう。
また、飲酒は適度な量で摂取する分には悪いとは言えません。それよりもお酒を飲みすぎると肝臓に障害を起こすなど、さまざまな疾病を引き起こす可能性があります。さらに、飲酒することで食事をしっかりとらなかったり、睡眠不足になったりすることも心配です。それ によって健康自体が損なわれ、二次的に抜け毛が増えることもありえるからです。喫煙や過度な飲酒は、髪のみならず健康面で害になりますので、十分注意してください。



Q13. ドライヤーを使うと薄毛になりやすい?
髪や頭皮に熱を加え過ぎるのはよくありませんが、ヘアドライヤーの使用は推奨します。
髪が濡れた状態のまま長時間放置すると、髪と頭皮に雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因になります。さらに、濡れた状態の髪は、髪の最外層のキューティクルが開いて、髪の毛の一本一本がとても傷つきやすくなっています。ドライヤ一を正しく使って髪を乾かしましょう。
乾きにくい根元を中心に短時間でさっと乾かせば髪はサラサラになり、まとまりもよくなります。ドライヤーは途中で冷風に切り替え、交互に温風・冷風にするとキューティクルが閉じツヤも出ます。また、摩擦を起こしにくい櫛で髪をとけば、キューティクルが整うのでお勧めします。ただし櫛の先端で頭皮を傷つけないように注意してください。



Q14. 体毛が濃いと薄毛になりやすい?
体毛が濃いからといって必ず薄毛になるというわけではありません。体毛はテストステロンという男性ホルモンの影響で濃くなります。薄毛も同様にテストステロンに関係していますが、テストステロンが多いかどうかが直接の原因ではなく、男性ホルモン(アンドロゲン)受容体の感受性が高く、男性ホルモンに敏感に反応する体質だと薄毛が進行しやすいことが分かっています。薄毛の発症が男性ホルモンの量だけで決定されるわけではないため、体毛が濃いと薄毛になりやすいと決めつけることはできません。



Q15. 辛い物は発毛の作用がある?
辛い物の代表ともいえる唐辛子に含まれるカプサイシンと大豆に含まれるイソフラボンを同時に食べると発毛に関係するIGF-1(インスリン様成長因子)の分泌が増加し、発毛効果があったという研究報告がありました。ですがそれはあくまで研究室レベルの評価で、皆さんが実感するほどの発毛効果・発毛実績があったわけではありません。多量のカプサイシンには発汗作用と血行促進作用がありますが、発毛につながるほどの過度な期待はしないほうがよいでしょう。



Q16. 毛が硬く毛量が多いと薄毛にならない?
硬い毛の人が薄毛にならないというのは、間違いです。
また、毛量が多いと薄毛にならないとの噂も、まったく医学的根拠はありません。薄毛の発症(男性型脱毛症)は男性ホルモンの量ではなく、前頭部から頭頂部にかけての毛根に存在する5αリダクターゼという酵素の活性やアンドロゲン感受性で決まり、発症した後の薄毛の進行には生活習慣が大きく影響するので、若いころは毛が硬く毛量が多かったとしても、ある時期を境に前頭部と頭頂部で変化が起きて薄毛が発症することもあるのです。



Q17. プールに入ると薄毛になりやすい?
プールの水に含まれる塩素は、髪のキューティクルを傷つけて髪のツヤと潤いをなくしてしまい、髪のパサつきや切れ毛の原因になるため、それと関連付けて、塩素は頭皮と毛根にダメージを与えるのではないかと書かれている記事が多く存在します。しかし、プールの塩素は髪のダメージになるものの頭皮そのものへの影響は小さいので、直接抜け毛の原因になることはありません。プールで気を付けたいのは、むしろ、美しい髪を守るために塩素にさらされたあとのヘアケアです。プールから出たあとは髪と頭皮を洗浄し、洗髪後のスカルプコンディショナーやヘアトリートメントをしっかりと行いましょう。




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