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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.307 ドクターイエロー

小林一広
いよいよ新緑の眩しい5月となりました。日々の生活の中で季節の変わり目を色々なもので皆さんも感じられると思いますが、私はと言いますと夏と冬の始まりは「水道水」で実感するのであります。

朝起きて最初に顔を洗う時に触れる水を瞬間的に“冷たい!”と思うかどうかがその境目なのですね。つまり真水に冷たさを実感しなくなったら明らかに季節は夏に向かっており、冷たさを感じたらそろそろ冬に向かっている、と率直に思うわけです。

そこでそのあたりが衣替えとなるのですが、年々少しずつ前倒し傾向となるのはやはり温暖化のせいでしょうか?さてその朝の水道水を冷たく感じなくなり、世間様はGW真っただ中でありますが、コラム読者の皆様方に於かれましては体調を崩されることなくお元気にお過ごしのことと存じます。

遂に横断歩道を渡るときは、「右見て、左見て、空見て」ロケットが飛んできていないことを確認しないといけない世の中になってしまいました。先日はJアラートなんて鳴ってもいないのに東京の営団地下鉄は全線運行停止をしてしまいました。

でも考えてみたらある地点にピンポイントで撃ってくるほどの精度は北のミサイルにはないのでしょうから、結局はジッと止まっていても、動いていても命中してしまうかどうかは、ただ単に“不運”の一言だけであって、確率は同じような気がしますが如何でしょうか?

さてそんな物騒な世の中となってはおりますが、勿論日々の診療はいつも通りに行っております。私共のクリニックが東京駅の八重洲側に移転をしてきて、早いものでそろそろ3年になります。

場所的には東京駅に出入りするJRの全ての線を眼下に見下ろせる立地条件にありますので、トンでも豪華列車“四季島”をわざわざ撮影に出向かれるような、いわゆるテッちゃん(鉄道ファン)にはこれは本当にたまらないsituationと言えるのではないでしょうか。

そこで今回のコラムでは、私の診察室でもう長いこと通院(精神科診療)をしておられる患者さんとの外来診療中での出来事をお話させて頂きます。この方は経過的には症状に多少の波はあるものの、ここしばらくは比較的安定した状態で推移をしておられたのですが、職場でのとあることなどが契機に気分の落ち込みを認めだしてこられたのです。

処方薬も暫くは変更することもなかったのですが、今回のエピソードではさすがに処方の変更を余儀なくされてしまう状態にまで増悪しておりました。そこでこれまでその方には使ったことのない薬剤を開始して経過を見始めておりましたが、期待していたよりも迅速な改善を認めているとは正直言い難い状態が続いていたのであります。

このままの経過次第では暫く休職もやむを得ない状況なのかと、こちらとしてもある程度は腹をくくらねばいけないのかも・・・、と感じ始めていたある日の午後の外来診察室でございました。

 

私(W):「その後の経過は如何ですか?今のところはお仕事には何とか行けているようですけど、それもかなり辛くなっていませんか?」

患者さん(K):「ええ、・・・・、まあ・・・・、はい仕事は一応、行っています。」

W:「睡眠は如何でしょう?寝つきが悪かったり、朝早く目が覚めたりして起床時間が辛く感じてはいませんか?」

K:「少し寝つきも悪くて、途中で目が覚めたり、出勤するのも億劫な気持ちになったりするのはまだ残った状態です。」

W:「その後新しいお薬の効果は今現在ではどのような感じでしょう?全く効いていない感じでしょうか?」

K:「使い始める前よりは多少は良くなっているようにも感じますが・・・・」

W:「そうですか。少し良くなりつつあるわけですよね・・・。それでも勤務を続けながら改善を待つよりも、ここは思い切って休職をして治療に専念する方が早く良くな・・・、あっ、“ドクターイエロー”(ご存知の方もいらっしゃるかと存じますが、新幹線の線路や架線の状態、信号電流の状況などを計測しながら走行する黄色の事業用車両で、正式名称は“新幹線電気軌道総合試験車”と言い、その色と働きからそのような愛称で呼ばれているそうです)だ!!」

K:「えっ、(瞬時に振り返り診察室の眼下に注目)、本当だ!ドクターイエロー!」

W:「いや~診察中に突然ごめんなさいね。実は僕もここに引っ越してきて3年になろうとしているけど、実際に走っているのを生で見たのはこれがまだ2回目なのですよ。」

K:「私も生まれて初めて見ました!でもそれを見たら確か『幸せになれる』って言われていますよね」

W:「そ、そ、そ~です、そうなんですよ。ですからこれできっと病状も改善に向かって行くはずです!無理せず、焦らず、自分を信じて経過をみていきましょう!では・・・・以下省略。」
(結局休職を決定することなくその日の外来は終了)

 

その2週間後の再診では、どうでしょうあの辛そうであった表情も柔和になり、その病状も寛解に近づきつつある状態で来院をされたのであります。ナント恐るべし“ドクターイエロー”。それにしても精神科外来における通院精神療法にドクターイエローまで導入する精神科医は、いくら日本広しと言えどもこの私だけではないでしょうか(苦笑)

本当にドクターイエローのお力なのか、ちょうど薬が効く頃だったのか、相乗効果であったのか、きちんと検証できないところが精神科の外来診療だったりするわけですが、それはそれでやはり『病は気から』の部分はどこかにきちんと存在しているはずだと思いつつ、一方ではミサイルが飛んでこないことを日々祈るある日の「東京八重洲口付近の精神科外来診療」でありました。

 

 

ただこの診療の問題点は、今回のようにタイミングよくドクターイエローを登場させることが私には全く出来ないということなのでございますぅぅぅ(泣)

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